モンスター化

私は暴君のような父のことを恐れ大人になりました。幼稚園の頃虐待の事実を人に言ったら殺すと脅されました。

そしてそれを容易く可能にする武器が家には溢れていました。

 

例えば刃渡り30センチ以上あるナタとか、医療用のメスとか、その他にも木刀とか、モデルガンとか、逆上したら殺されると感じて必死で機嫌を損ねないように努めていました。

 

家にある凶器の話は誰にもしたことがありません。それでも椿先生は私が父について一言も伝える前に私の生きづらさや体調不良の原因が父にあると見抜かれました。

 

そして私はそれを越える方法を教えていただき、父からの虐待に向き合ってきました。

 

 

向き合って行く中で起きた心境の変化で一番大きかったのがもう真実を話していく!と思えたことです。

 

今まで家に武器があることも、父が家で母を怒鳴り散らし死ねと言ってることも、愛人を作りその人を妊娠させそうになったことも、家族を捨てて家を出て行き週に一度しか帰ってこなかったことも、誰にも言ったことはありません。

 

訳ありすぎる家庭を人に知られるのが恥ずかしかったし、何より患者さんからの信頼は得ていたように見えた父親(見せかけてただけかもしれませんが…笑)のイメージを崩してはいけないんとずっとずっと黙ってきました。

 

私が言わないから父の悪事はバレなくて、バレないから許されると思って父は暴君のモンスターと化していったのだと思います。

 

暴力肯定主義を世の中に公言しちゃうくらいだからモンスター素質はバリバリあるのですが、私が声を上げてたら少しはマシだったかもと言う思いは捨てきれません。

 

そんな思いがあるから私はもう黙らないと決めました。言うことによってすごく軽く、楽になりました。